多頭飼いのメリット・デメリット

ペットと暮らす 2023.05.18

目次

  1. はじめに
  2. 多頭飼いの良い点
  3. 多頭飼いの注意点
  4. さいごに

はじめに

ワンちゃんやネコちゃんを2頭以上飼うことを『多頭飼い』といいます。

愛するペットとの暮らしは楽しいものです。こんなかわいいペットならばもう一頭迎えてもいいな、なんてお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は多頭飼いの良い点と気を付けなければならない点についてご紹介させていただきます。 多頭飼いを本格的に検討するにあたり、多頭飼いの良い面だけでなく悪い面もきちんと理解しておくことが重要です。

多頭飼いの良い点

1. 社会性が身につく

多頭飼いの1番のメリットとしては、ワンちゃんもネコちゃんも同様に社会性が身につくという点が挙げられます。

まず、ワンちゃんについてはもともと群れで生活していた動物ということもあり、子犬のころから他の動物と接することで社会性を身に着けることができます。小さなころから他の犬と関わったり、犬からしか学べないことを学んだり、犬とともに暮らすことは、異種の動物である人間やほかの動物とも仲良く共存していくために必要なことなのです。幼いころに飼い主さま以外の人やほかの犬とほとんど接することがなかったワンちゃんは、散歩中に出会う知らない犬や人に執拗に吠えつづけたり、工事の音や車の音に極端に反応するなどの問題行動を起こす成犬になってしまう可能性があります。

また、一見自由奔放で、社会性とは無縁のように思われているネコちゃんにとっても自分以外の猫と過ごすことは非常に重要です。 自分の立ち位置や力関係、他の猫との接し方を理解していくなかで、社会性を身につけ、一匹でも生きていける知識と経験を持った猫に成長します。

反対に、幼いころに社会性を身につけることができなかったネコちゃんは、コミュニケーションが苦手で臆病な性格になったり、警戒心の高さから攻撃的になったりと、他の猫との接し方がわからないまま成猫になってしまうのです。

2. お留守番で寂しい思いをさせずに済む

次に多頭飼いのメリットとしては、お留守番の間、寂しい思いをさせないで済む、という点が挙げられます。

一人暮らしや共働きの場合などは、仕事中はどうしても独りぼっちでお留守番をさせてしまうこととなります。多くのワンちゃん、ネコちゃんにとって1匹でのお留守番は大きなストレスです。

しかし、多頭飼いの場合は、ほかに遊び相手がいることもあり、おもちゃで遊んだり、追いかけっこをしたりと、飼い主がいない寂しさを紛らわすことができ、ストレスの軽減にもつながります。

多頭飼いの注意点

1. 仲が悪かったら大変

多頭飼いを行うにあたって最も注意しなければならない点は、なんといっても相性です。

人間と同じでワンちゃん、ネコちゃんにもそれぞれの性格というものがあり、合う、合わない、好き、嫌いというのはどうしても出てきてしまうものです。

先住ペットと新入りペットの相性が合わないと、互いにストレスが溜まる一方です。頻繁にケンカをしたり、今まで吠えなかった先住ペットが無駄吠えを始めたり、家具を噛むなどの問題行動が始まってしまう、なんてケースもあります。

ペットを新たに迎える際は、可愛いから、欲しかった品種だから、という人間側の都合や希望はひとまず置いておいて、何より先住ペットとの相性を最優先に考えましょう。

2. 年齢差が大きいと先住ペットの負担が大きい

多頭飼いを行う場合は、できるだけ2頭の年齢差が少ない方が良いでしょう。

性格的な相性が特段悪いわけでない、という場合でも、やはり12歳のシニアと1歳のやんちゃ盛りでは、運動量が大きく異なります。身体能力に差がありすぎる2頭がともに暮らしていくとなると身体面だけでなく精神面においても先住ペットに負担をかけることとなります。

新しい子が来てから元居たペットが日に日に元気がなくなってしまうケースや、新しいペットを迎えて間もなく先住ペットが亡くなってしまう、なんていう最悪のケースもあるのです。

このような不幸を避けるためにも、新たにペットを迎える際は、極力年齢差が少ないうちにお迎えすることをお勧めします。 その方が結果的に相性も良く、まるで本当の兄弟のように仲良く遊んでくれることが多いです。

3. しつけの苦労が倍になるかも!?

多頭飼いを始める際は、1頭目に対して既に基本的なしつけが済んでおり、人間と一緒に生活する為のルールやマナーがきちんと身につけられた状態で迎えましょう。

先住ペットのしつけがうまくできていない状態で、新たなペットを迎えると、2頭ともにまさにやりたい放題!飼い主の言うことを聞かない、ものは壊す、ほかの犬や猫に吠え続けるなど、お手上げの状態になってしまいます。

反対に、一頭目がしっかりしつけられている場合は、2頭目のしつけは非常に楽になりますよ。家庭生活のルールや人間との付き合い方の多くは、先住犬/先住猫が教えてくれるものなのです。子犬や子猫は親や先住ペットのまねをする習性があるので、人間が繰り返ししつけをするよりもずっと早く習得します。

さいごに

いかがでしたか。 ペットを飼い始めると、多頭飼いにも興味を持ちはじめる人は少なくないと思います。

「こんな可愛いペットに囲まれて暮らせたら、幸せだろうな」
「もう一匹いたら、この子のお留守番も寂しくないかな」

など思うことはさまざまですが、多頭飼いはメリットのみではなく、注意すべき点ももちろんたくさんあります。 必要な知識と正しい情報をきちんと把握したうえで多頭飼いについて前向きにご検討くださいね。


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