しつけ教室3種の比較
ワンちゃんのしつけ教室には主に、「通い」「出張(訪問)」「預かり」の3種類がありますが、それぞれメリット・デメリット、得意とするワンちゃんの属性があります。こちらの記事では、上記3種類のしつけ教室の特徴やどのようなご家庭におススメなのかという点についてご紹介します。
目次
1. 通い式のしつけ教室
人間の幼稚園と同様に1日5〜8時間程犬を預けることができるので、留守番が多いご家庭におすすめです。特徴やメリット
- パピートレーニングや社会化に特化しており、子犬同士の触れ合いの場として最も適している
- 体験入園を行っている教室が多く、入園後のイメージがつきやつい
- 重度な問題行動は出ていないが、とりあえず基本的なしつけ(パピートレーニング)をしたい人、トイレが覚えられない、少し吠えらようになってきたなど軽度の問題行動に悩む方におすすめ
懸念点やデメリット
2. 出張式のしつけ教室
ご自宅にトレーナーを招き入れ、室内や近隣の公園、普段のお散歩コースなどでトレーニングを行います。特徴やメリット
- 家にトレーナーを招き入れる為、子犬が覚えた事が反映されやすい
- 慣れ親しんだ自宅やその周辺でレッスンが受けられる為、極度の人見知りや犬見知り、慣れない場所が苦手など繊細な犬におすすめ
- 家族全員が直接トレーナーと相談できる
- 既に問題行動が出始めていて、家族でその解決に取り組める人におすすめ
懸念点やデメリット
- 週に1〜3回在宅でレッスンを受ける必要がある
- 犬同士の関わりの場は設けられない
3. 預かり式のしつけ教室
おおよそ1カ月から3カ月程度、訓練学校のようなスクールに預け、トレーナーによる指導を行います。特徴やメリット
- トレーナーが24時間管理し毎日しっかりレッスンを行う為、問題行動の改善率が比較的高い
- 手がつけられないほど問題行動が深刻化している犬におすすめ
懸念点やデメリット
- 犬に会えない※面会ができるスクールもあります。
- 完全に預ける為、不透明な部分がある(会社によってはオンラインで配信したり、日々レポートや写真で進捗を報告しています)
- トレーニング方法が古い可能性がある
- 犬が家に戻ってきてから、改めてしっかりと関係性を築く必要があるor関係性を築けばお家でも反映される
4.さいごに
上記がそれぞれの特性になりますが、全てに共通して言えることは「飼い主さまも共に学び、トレーナーがいない所でも継続してトレーニングをしないと何も改善されなかったり、改善された問題も再発する」ということです。ワンちゃんにとって自分が所属する群れのリーダーは飼い主さまであり、トレーナーではありません。(主従関係が築けておらず、自分だと錯覚する犬もいますが…) どのスタイルを取るにしろ、ワンちゃんの人生の中で最も長く共に時間を過ごす飼い主さま家族自身が学び、実行する必要があります。
トレーナーは犬ももちろんですが、飼い主さまも一緒に教育するつもりでやってるので、飼い主さまご自身の行動も改めること、前向きに学ぶ姿勢が重要となります。それがなければいくら有名なしつけ教室に高額な月謝を払って通わせたとしても、問題行動の改善は難しいことも多いのです。