お散歩中に気を付けて!植物の中毒症

飼い方・しつけ 2023.06.15

目次

  1. はじめに
  2. ワンちゃんにとって危険な植物10選
  3. まとめ

はじめに

誤飲や誤食、中毒症、というとどうしても人間の食べ物や薬などを想像しがちですが、それ以外にもワンちゃんにとって危険なものはたくさんあります。特に毎日お散歩に行く習慣があるワンちゃんにとっては、お外の世界にも危険なものはいっぱいあります。

草むらが大好きなワンちゃんは比較的多くいるはずですが、草や花のなかにもワンちゃんが誤って食べてしまうことで中毒症状を起こしてしまうものがあります。お散歩ルートに危険な植物がないか注意するとともに、自宅の家庭菜園や花瓶、プランターにも危険がないか確認しましょう。

ワンちゃんにとって危険な植物10選

スイセン

公園や庭先によく植えられているスイセン。茎と葉、そして球根部分に毒性があります。 見た目がニラによく似ているスイセンは、人間でも間違えて食べてしまうことがあり、中毒に陥る事件が毎年発生しています。 スイセンが危険なのは、ワンちゃんも同じです。もし口にすると、食べてすぐに嘔吐下痢、腹痛、大量のよだれなどの症状が現れ、見る見るうちに衰弱していきます。時間が経過することで、血圧低下や心不全などを引き起こし、命を落とす危険性があります。 または部分だけでなく、球根部分にもリコリンという成分が含まれています。

ユリ

見た目が大変美しいユリですが、多くの毒があります。花、葉、球根全ての部分に毒性があり、食べてから1時間程度でヨダレが増え下痢や嘔吐が見られます。消化器系の症状自体は6時間程度で収まることもあるのですが、その後も体内の毒成分は残り続けているため、徐々に衰弱し、3日目以降に一気に症状が悪化、急性腎不全で命を落とすこともあります。たった一口かじった程度でも重篤なケースにいたった例もありますので、絶対に近づけないようにしましょう。

ヒヤシンス

球根部分に最も強い毒性があります。誤飲してしまうと下痢や嘔吐、ヨダレなどの症状が引き起こされ、呼吸困難に陥ることがあります。また、振れただけでも、皮膚炎やアレルギーを起こすこともあります。花、葉、茎など全ての部分に、リコリンと呼ばれる猛毒を含んでおり、花瓶の水でも症状がでることがあります。

アジサイ

梅雨になるとそこかしこに咲き乱れているアジサイですが、その葉や茎、つぼみ部分にも毒が含まれています。 もし口にしてしまった場合は、下痢や嘔吐などの消化器症状からはじまり、麻痺や痙攣、最終的には昏睡状態に陥り命を落とすこともあります。 綺麗なアジサイをバックに、愛犬とのお写真を撮る方も多いと思いますが、絶対に口にしないように必ず目を離さないでください。

ツツジ

春先になると道端で多く目にすることがあるツツジ。学校やマンションなどの集合住宅の庭にも植えてあることが多く、身近な植物だと思います。全てのツツジに毒があるわけではありませんが、レンゲツツジという種類のツツジには葉っぱや花に毒性成分が含まれているため、注意が必要です。口にすることで下痢・嘔吐・ふらつき・視力障害などの症状があらわれ、症状が進行すると痙攣をおこし昏睡状態に陥ることがあります。

カーネーション

母の日に贈る花として定番のカーネーション。 毒性はそこまでるよくありませんが、口にすると嘔吐や下痢などの胃腸障害を引き起こすほか、振れるだけで皮膚炎を起こすことがあります。 貰うことが多い花ですが、ワンちゃんが届かない場所に飾るようにしましょう。

アサガオ

古くから小学校の夏休みの課題として、自宅で育てることの多いアサガオも、ワンちゃんにとっては危険があります。 口にすることで下痢や嘔吐、腹痛などを起こすほか、ワンちゃんによっては興奮や幻覚を引き起こすこともあります。

トマト

茎と葉に「トマチン」という毒性があり、口にすることで下痢や嘔吐を引き起こします。 また、トマトのヘタ部分や、実が青いトマトにも同様の毒が含まれているので注意が必要です。 食欲低下や大量のヨダレを引き起こし、ひどい場合はふらつきや痙攣、不整脈や呼吸困難などの症状が見られます。

チューリップ

ガーデニングではおなじみのチューリップですが、全ての部位に毒性がある危険な鼻です。 特に、球根部分がなにより猛毒で、食べてしまうと、下痢や嘔吐、痙攣などの症状を引き起こします。

シクラメン

花や葉っぱなどすべての部分に毒性があります。特に球根や根の部分に注意が必要です。 口にすると、嘔吐・下痢・胃腸炎などの症状を引き起こすほか、皮膚のかゆみなども引き起こすことがあります。 球根を口にすると死に至ることもあります

3.さいごに

いかがでしたでしょうか。これらはあくまで、私たちの身近にある植物の一例として挙げさせていただきましたが、他にも中毒を引き起こしてしまう植物はたくさんあります。もし誤飲してしまった場合は、一刻も早く吐かせることしか方法がないため、早急に動物病院を受診しましょう。

また毎日のお散歩コースに危険な植物が植えてある場所がないか確認してください。 もしその近くを通らざるを得ない場合は絶対に目を離さないようにすること、誤飲誤食が分かりづらい夜間のお散歩ではその道を避けたり、といった普段の行動も大切です。

植物の種類によっては、たった一口でも命に係わることもあります。くれぐれもお散歩中はワンちゃんが口にしないように気を付けるようにしてください。


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