動物病院の種類

知識・お役立ち 2023.06.20

愛犬・愛猫の健康を守るために、動物病院選びは非常に重要です。 ペットの異変にいち早く気付くことができるのは、いうまでもなく私たち飼い主ですが、専門的な診断や治療を行うのはプロの獣医師です。

動物病院では、病気の治療や検査はもちろんのこと、爪切りや肛門腺絞りなど日々のお手入れのほか、予防接種や食事や運動など生活面のアドバイスをしてくれる場所です。

動物病院はその病院によって規模や設備、スタッフ数から治療費なども様々で、診察や動物医療に対する考え方も千差万別です。 今回は、動物病院の主な種類について紹介します。

目次

  1. 動物病院の5つの種類
  2. かかりつけ医院
  3. 専門病院
  4. 夜間・救急病院
  5. 大学附属病院
  6. 往診病院
  7. まとめ

1. 動物病院の5つの種類

それでは早速、動物病院の種類について詳しく解説していきたいと思います。
動物病院の代表的な種類は大きく分けると以下の5タイプになります。

  1. かかりつけ医院
  2. 専門病院
  3. 夜間・救急病院
  4. 大学附属病院
  5. 往診病院

2. かかりつけ医院

『かかりつけ医』は、簡単に言えば、具合が悪くなった時にいつも見てもらうお医者様のことで、まず最初に診療を受ける身近な病院のことを指します。

気になる様子や症状があったときにすぐに立ち寄り、気軽に相談ができることが特徴で、深刻な病気にならないように、食事療法や運動療法・薬剤治療をからめた予防治療を行います。爪切りや肛門腺絞りなどのお手入れで通うことも多いので、愛犬・愛猫と接する機会も多く、ペットの性格も理解し成長を一緒に見守ってくれるような飼い主さまの頼れるパートナーとなります。

そのため、かかりつけ医院はご自宅の近所で通いやすさで選ぶ方が多いです。万が一大きな病気になった際には、専門の病院に紹介をしてもらうこともあります。

3. 専門病院

皮膚科、腫瘍科、循環器科などの特定の診療科目に特化して、専門的な治療を行う病院です。

かかりつけ医から紹介されたり、かかりつけ医で受けた健康診断の結果を受けて、異常が発見された結果飼い主さま自身で調べて訪ねるケースが多いです。放射線治療や心臓外科手術などの高度な治療を施すほかにも、歩行が困難になったペットのためのリハビリ施設を備えている病院も増えています。

4. 夜間・救急病院

急な体調異変や事故、異物誤食、中毒などすぐにでも診てもらいたいときに、夜間や休日も緊急で対応してくれる病院です。おおよそ20:00-翌朝8:00などの診療時間が多いようです。特に多いのが、異物誤飲のケースですが催吐剤の投与やレントゲンなどの応急処置のほか、必要に応じて緊急手術にも対応しています。

診察を受けたのちは、基本的にはかかりつけ医に引き渡される場合が多いです。 通常の診察料金に加えて、時間外料金が別途で発生するため、通常の病院よりは割高になる傾向があります。

5.大学附属病院

通常の動物病院では導入が難しい最新医療設備などを備え、高度な検査や最先端の獣医療を行います。

診療科目も多いことに加え、大学病院ならではのリハビリテーションや行動カウンセリング、栄養相談といった専門科も設置されています。以前は、かかりつけ医の紹介状が必要な場合が多くありましたが、近年は紹介状無しで一次診療から受け入れてくれる病院も増えています。

6.往診病院

様々な事情により来院できない方に対して、獣医師が自宅に訪問し診察してくれる病院です。

移動時間や待ち時間がないため、高齢のペットには負担やストレスが少なく済みます。また、病院と異なり慣れた環境の自宅でゆったりと見てもらうことができます。一方で、当然ながら高度な医療機器や検査設備はないため、一般的な内科的診察にとどまる場合がほとんどです。診察費や治療費とは別に、距離に応じた往診料が発生するほか、駐車場料金などの実費が発生するケースが多いようです。

7.まとめ

いかがでしたか。病院それぞれに「出来ること」と「できないこと」があることが分かったかと思います。 現在のペットの状況に合わせて、うまく使い分けるつもりで病院を選んでいただくのが良いと思います。


子犬・子猫一覧