狂犬病について徹底解説

知識・お役立ち 2023.06.26

今回は狂犬病についてお伝えします。 狂犬病についてはもう知っているよ!ということも多いかもしれませんが、これは飼い主さまの義務になっていますので、再確認の意味も含めて読みすすめていただければと思います。

目次

  1. 毎年4月から6月までは狂犬病予防注射月間!
  2. 狂犬病は日本では今は発生していません。
  3. そもそも狂犬病ってどういう病気?
  4. 狂犬病予防注射を打つ際の注意点

1. 毎年4月から6月までは狂犬病予防注射月間!

狂犬病の予防注射、今年もしっかり受けましたか?

狂犬病予防法では、狂犬病まん延を防止するため、飼い主さまにワンちゃんの市区町村登録と狂犬病予防注射を義務付けています。注射を怠った場合には20万円以下の罰金となる場合があります。また、万が一飼い犬が人を傷つけてしまった際なども、狂犬病注射を打っていない場合は多額の治療費や慰謝料が発生する可能性もあります。

あまりお散歩に行かないという室内犬でも、小型犬でも大型犬でも体のサイズに関係なく、狂犬病予防注射は打ってくださいね。

2. 狂犬病は日本では今は発生していません。

ですが海外では狂犬病が発生している国もあり、いつ海外から狂犬病が持ち込まれるかはわからない状況です。日本のワンちゃんが狂犬病予防注射を打っておけば、万が一日本に狂犬病が入ってきたとしても広がることを防ぐことができます。

3. そもそも狂犬病ってどういう病気?

狂犬病は人間もワンちゃんもかかる病気で、狂犬病ウイルスの感染により発症します。

このウイルスは、感染している動物のだ液の中に大量に存在します。 感染した動物にかまれると体内にウイルスが侵入して感染し、約2~6週間で発症するといわれています。ウイルスはだんだんと脳や脊髄へと広がっていき、神経障害を引き起こし、犬も人もともにほぼ100%亡くなってしまいます。

人、犬ともにワクチン接種で防げる病気です。また、狂犬病予防接種は年に1回だけで良いので、その年に狂犬病予防接種を受けていれば、新たに予防接種を行う必要はありません。

ワンちゃんや飼い主さま、飼い主さまのご家族や周りの方々を守るためにも、必ず年に一度の狂犬病の予防注射を受けましょう。動物病院によって多少の差はありますが、ワクチン費用は3,000~4,000円ほどです。

4. 狂犬病予防注射を打つ際の注意点

それでは、以下では狂犬病予防注射の注意点をチェックしておきましょう。

注射を打つ前

  • ワンちゃんの体調や食欲はふだんと変わりがないか
  • 病気療養中・妊娠中ではないか
  • 1か月以内にワクチンを打っていないか
過去に注射を打った後に具合が悪くなったことがある場合は事前に獣医さんに相談しましょう。

注射を打った後

  • ワンちゃんの体調や食欲は大丈夫か
  • 注射をした当日は激しい運動NG
  • 数日間はシャンプーNG
  • 注射から最低1時間程度は一緒に様子をみてあげましょう。
健康なワンちゃんでもまれにアレルギー反応が出ることがあります。
副作用としては、元気や食欲がない、発熱、注射部位を痛がる、蕁麻疹等が発生することがあります。これらの副作用は、遅いと接種後半日~1日程度で表れてきます。

そのため、ワクチン接種はできるだけ午前中に行い、午後は自宅でゆっくりと見てあげるようにしましょう。また、非常に確率は低いものの、全身性の副作用であるアナフィラキシーによって、ショック状態に陥ることもあります。アナフィラキシーは接種後30分以内に発生しますので、接種後30分程度は病院の近くで待機するようにしましょう。

接種当日は、ペットの体調を確認し、普段と変わったことがなく、元気食欲があり、排尿も排便も問題なければ、病院に連れていきましょう。もし体調不良がある場合は接種の予約を変更してください。

また、接種後は、普段しないことや過剰な運動を避け、家でゆっくりと過ごさせてあげるようにしましょう。


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