状態から見る緊急度

ペットと暮らす 2023.06.26

目次

  1. はじめに
  2. 一刻を争う重篤な状態
  3. 数分から1時間以内に治療を要する
  4. 数時間以内に治療を要する
  5. 24時間以内に治療を要する
  6. さいごに

1. はじめに

愛犬が病気になったとき、それが深刻な症状であったら急いで動物病院に連れていかなければなりません。 夜中であっても土日であっても受け付けてくれる病院をあらかじめ決めておきましょう。

今回は症状から考えられる事態の重さについてお伝えします。

2. ①一刻を争う重篤な状態

  • 呼吸が荒い
  • かすかな息
  • 痙攣などの発作
  • 大きく深い外傷
  • 刺し傷
  • 腹部が膨れて嘔吐がある
このような症状がみられる場合は、1分1秒でも早く受診をしなければ命にかかわります。
いざとなってから病院を探すのでは遅いです。事前にご自宅から近い夜間対応病院、土日祝日でも診療している病院を見つけておきましょう。

3. ②数分から1時間以内に治療を要する

  • ぐったりしている
  • 歯肉など粘膜が白くなっている
  • 舌が白い、もしくは青い
  • 出血が止まらない
  • 何かを誤飲した可能性がある
  • 水を飲まない
このような症状がみられる場合も、至急動物病院を受診しましょう。
とくに舌や歯肉などの粘膜の白さは、命の危険を表しています。夜間だから明日の朝まで待とう、という判断は絶対におやめください。

4. ③数時間以内に治療を要する

  • 複数回の嘔吐
  • 複数回の下痢
  • おしっこをする体勢をとっても、おしっこが出ない
  • 骨折
このような症状がみられる場合も、至急動物病院を受診しましょう。5時間6時間と時間が経過するにつれて症状が進行して、②へと状況が悪化する可能性が高いです。

複数回の嘔吐や下痢は脱水症状を引き起こします。また、おしっこが出ないという症状は急性の腎不全を起こしている可能性があります。いずれも事態は深刻です。早急に動物病院を受診してください。

5. ④24時間以内に治療を要する

  • 食欲がない
  • 肢を引きずっている
  • 肢をあげている
このような症状がみられる場合も、早い段階で動物病院を受診しましょう。様子を見ているうちに回復することもありますが、一気に状態が急変することもあります。夜間の場合は翌日の診療時間まで待ってもかまいませんが、②や③で見られるような症状がないか、きちんと確認し、もし少しでも状態の変化が見られたならば、早急に病院を受診しましょう。

6. さいごに

上記に説明した4つの事態については、症状によって深刻度は異なりますが、いずれも早急に適切な治療を行う必要があることに変わりはありません。このような状態になった際は、必ず早急に動物病院を受診するようにしましょう。


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