梅雨時期に取り入れたい室内遊び
目次
1. はじめに
今回は梅雨時期や真冬真夏シーズンにおすすめ、室内におけるワンちゃんとの遊び方を紹介します。なかなかお散歩に行けない時期に注意しなければならないのは、ワンちゃんの運動量の確保とストレス発散です。 天気が悪いからといってずっとお家に引きこもっていては、普段欠かさずお散歩に行くワンちゃんは一気に運動量が不足してしまいます。 また、外に出れず刺激が少ない結果、食べることのみに執着してしまい、一気に体重が増えてしまう、なんて負の連鎖に陥ってしまうケースも多いです。 室内でもきちんと運動量を確保してあげることが健康の維持はもちろんのこと、ストレス発散にもなります。
外で遊ぶことができないこの時期は、ワンちゃんの本能を満たしたり、ストレス発散したりできるような室内遊びで愛犬の健康をサポートしてあげましょう。
2. 室内遊びで重要なポイント
ワンちゃんとの遊び方にはいろいろありますが、室内遊びで重要なポイントは、縦の動きより横の動きを取り入れるということです。トイプードルやチワワなど小型犬のワンちゃんにとって、ジャンプをしたり全速力で駆け回る遊びは足に負担がかかり好ましくありません。特に滑りやすいフローリングが多い室内では、ちょっとしたことで大きな怪我に繋がりかねません。
追いかけっこなどの縦の動きがある遊びではなく、横に動き回れる運動を取り入れてあげることが必要です。
3. ワンちゃんとのおすすめの室内遊びTOP3
ボール遊び
「ボール遊び」は、ワンちゃんの運動不足解消やストレス発散に効果的な遊びの一つです。時折、ボールに興味を示さないワンちゃんもいるのですが、多くのワンちゃんはボール遊びが大好きです。「とっておいで!」の掛け声でボールを投げる遊びを行うことで、飽きずに続けることができるでしょう。 ワンちゃんは目に動くものを獲物と捉え捕まえる習性がありますので、ボール遊びは本能が刺激され、ワンちゃんの遊びたい欲求を満たすことができます。
ボール遊びに長いスペースは必要ありません。縦の動きではなく、横の動きが多くとれるようなある程度のスペースを用意しましょう。超小型犬や小型犬であればリビングなど広めのスペースを利用するのが好ましいです。
滑って怪我をしたり、足腰を痛めてしまう危険がありますので、ボール遊びを行う際は滑りやすいフローリングの上は避けましょう。カーペットやペット用マットなどが敷かれているなど、滑り止め対策が施されたスペースで遊んであげてください。
また、ボールはどの方向に飛ぶかわかりません。ワンちゃんが興奮してぶんぶんと振り回し、思わぬ方向に飛んでいく可能性があります。そのため、ボール遊びを行う際は、テーブルや椅子、小物、テレビの周りの置物など、危険な物は他の部屋に移動してあげましょう。 怪我には十分気をつけてくださいね!
引っ張りっこ
引っ張りっこ遊びは、紐の長さを調整できるので、ボール遊びと比較すると狭いスペースでも楽しむことができるのがメリットです。ロープ状の犬用おもちゃを活用することもできますが、ホームセンターなどで安く売られているロープの両端を、太目に結ぶことで簡単に作ることができますよ。先端部を持ってワンちゃんと引っ張りっこをすることで、愛犬の噛みたい要求を満たすことができ、太目の形状であれば歯垢除去にも効果がある嬉しい遊びです。
一方で、興奮しすぎて歯をむき出したり、激しくおもちゃを振ったりし始めると、怪我の原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。 ワンちゃんが興奮しすぎた際はNO!と伝えて一度ストップするなど、飼い主さんの方できちんと遊びをコントロールをしましょう。
強く引っ張りすぎることで歯が抜けてしまったり欠けてしまう危険性がありますので、安全を第一に考えることが重要です。 また、激しくおもちゃを引っ張ることで首や足に負担がかかってしまう場合があります。引っ張りっこ遊びをする時は、綱引き遊びをしたり、上に持ち上げるのではなく、左右に引っ張りっこをしてあげましょう。
かくれんぼ(宝探しMIXバージョン)
最後におすすめなのが、飼い主さんとのかくれんぼです。ただのかくれんぼではなく、飼い主さんを見つけるとご褒美:おやつGETという宝物探しの要素も組み合わせたゲームとなります。食欲旺盛なワンちゃんはとっても喜びますよ。おやつが入る知育玩具などはたくさんありますので、飼い主さんがそのような玩具、もしくはおやつを数粒手にもって、家の中のどこかに隠れましょう。カーテンの裏側や扉の陰など、最初は簡単な場所から始めてください。 そうしてワンちゃんの名前を呼びます。
犬の嗅覚は人の数万から1億倍といわれるほど優れています。 最初は飼い主さんの意図が分からず戸惑った様子を見せながらも、笑顔で見つけ出してくれるでしょう。そうして無事見つけられたら、たくさん褒め、おやつを与えます。 これを繰り返すことで、「これは飼い主さんを探すゲームであり、見つけるとオヤツがもらえるんだな!」と学習してくれますよ。
この時、最初はわかりやすい場所から始めることが重要です。最初から難易度が高すぎると興味をなくしていくワンちゃんもいますので、次第に難しくしていきましょう。
かくれんぼは運動量は多くはありませんが、頭脳を使うことで、脳を適度に疲れさせストレス発散や認知症予防にも効果があります。 思いっきり運動できない代わりに、頭を使う遊びを取り入れましょう。
ただし、おやつのあげすぎにはお気を付けくださいね! しっぽを振りながら飼い主さんを見つけにきてくれる様子はなんとも可愛らしく、ついついもう一回、としてしまいがちなのですが、ただでさえ運動量が減ってしまうこの季節。うっかり量をあげすぎてしまうと、いつのまにか太ってしまいます。
痩せすぎはもちろん良くありませんが、肥満も足腰に負担をかけ、様々な疾患の原因となります。 神経質になりすぎる必要はありませんが、1日や1週間のカロリー摂取量を考えて調整することが大切です。
4. さいごに
いかがでしたか。人間は天気が悪い日は外に出たくない…なんて思いがちですが、お散歩の習慣が身についており、お散歩が一日の中で最も楽しみな時間であるワンちゃんにとっては、お散歩に行けない日が続くと運動不足に陥るだけでなく、退屈さからストレスを感じてしまいがちです。 色々な工夫をして、愛犬と楽しく室内で運動をして、ワンちゃんにとって適度な刺激のある生活を心がけることが大切です。
お天気が悪い時期こそ、飼い主さんと絆を強めるチャンスです。 また遊びによって様々な表情がみられるのも、とっても楽しいですよ。飼い主さんも一緒に楽しむつもりで、悪天候な日のおうちタイムを充実したものとしましょう。