多頭飼いに向いている犬種特集:おすすめ犬種の特徴や成功のポイントを紹介

目次
はじめに
昨今、ワンちゃんやネコちゃんを2頭以上飼育する「多頭飼育」をされる方が多いことをご存じですか?
実際当店でも多くのお客様が2頭目、3頭目のペットを求めてご来店くださいます。なかには、最初の子を迎えてひと月以内に2頭目のペットをお迎えいただく方もいらっしゃいます。
お客様にお話を伺っておりますと、どうやら初めてのワンちゃん、ネコちゃんの可愛さにすっかりはまってしまった、という方や、一匹だと寂しそうだから、という理由で2頭目をお迎えになる方が多いようです。
今回は多頭飼いに向いている犬種やその特徴についてご紹介します。すでにペットをお迎えの方や、これからペットのお迎えを予定しており、将来的に多頭飼いを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

多頭飼いに向いているワンちゃんの特徴
基本的にはワンちゃん自身は、群れで生活をしてきた動物のため、犬や猫その他の動物とも比較的うまく付き合っていけると言われています。
しかしながら、生まれつき警戒心が強かったり、縄張り意識が強い犬種の場合は、あとからやって来たペットに対して心を許しづらいほか、自分のテリトリーが侵害された不安からストレスを感じてしまう可能性もあります。
以下では、「多頭飼いに向いている」と言われる犬種の持つ3つの特徴についてお伝えします。
ただし、個体差もありますし、幼いころの生活環境や飼い主さまの育て方によっても大きく異なる場合がありますので、ご注意ください。
社交的な性格
いうまでもなく、明るくフレンドリーな性格の犬種は、他のワンちゃん・ネコちゃんとの交流を楽しむ社交性があり、仲良くできることが多いです。警戒心や攻撃性が少ないため、新しい家族にも比較的すぐに慣れてくれます。
温厚な性格
もともと温厚な気質な子は、優しく穏やかな性格のため、あとからやってきた自分より小さな子にも、先輩として面倒見よく接してくれることが多いです。温厚な性格=頭が良い子も多いため、空気を読んだり、周りを見て立ち回るのも得意です。
活発で運動量が多い
運動量が多い子は、ワンちゃんの多頭飼いにはうってつけです。飼い主さまがお仕事で不在の間なども、ワンちゃん同士遊ぶことで運動不足を解消しつつ、しっかり留守を守ってくれます。
ただし、これは先住ペットも新たに迎え入れるペットもともに運動量が多いことが前提です。どちらか一方が活発で、他方がそうでない場合、ストレスを感じてしまうこととなります。

多頭飼いを成功させるための5つのポイント
多頭飼いをはじめると、先住犬の嫉妬が強く、なかなか仲良くなってくれないというお悩みを持たれる方も少なくはありません。ここでは、そのような場面に直面しても、多頭飼いを成功に導くためにおさえておきたいポイントについて解説します。
ポイント1.先住犬を優先する
ごはんをあげるとき、抱っこをするときなど、何につけても必ず先住犬を優先するようにしましょう。後輩犬のほうが月齢が小さいために、しつけやお世話に時間がかかり、ついつい最初はつきっきりになってしまいがちですが、そういう行動も嫉妬が起こる原因です。何をするにもまずは先住犬から、を徹底してください。
ポイント2. スキンシップの時間をとる
後輩犬がいない空間で、先住犬と遊んだり抱っこをしたりと、しっかり触れ合う時間を作りましょう。こうすることで、今までと変わらず自分を大切にしてくれているんだと安心することができます。
ポイント3. ストレスを発散させる
お散歩の回数や距離を増やしたり、いつもと異なるルートを歩いてみたりなど、好奇心を刺激し、エネルギーを発散させてあげましょう。運動不足はストレスに繋がります。
ポイント4. 嫉妬の対象と距離をとる
一時的にでも嫉妬の対象となるワンちゃんと、距離をとることをお勧めします。時間が解決してくれるだろうと、そのまま同じ空間で過ごさせることで、更なるストレスが溜まり、深刻な問題行動が引き起こされる可能性もあります。
ポイント5. 少しずつ距離を縮める
ワンちゃんはニオイから情報を取得します。まずは後輩犬の匂いが付いたタオルなどをワンちゃんに嗅がせ、警戒心を徐々に和らげていきましょう。そうして飼い主さんがしっかりと見ていられる状態、安全な環境下で2頭を対面させます。最初は少し距離をとった状態で顔を会わせてみて、先住犬のワンちゃんが敵対心なく穏やかな状態でいられたならば、たくさん褒めておやつを与えましょう。
多頭飼いに向いている犬TOP6の性格や特徴
トイプードル
とにかくフレンドリーで明るい性格をしています。飼い主さんだけでなく、初めて会う人や小さな子供まで誰に対しても人懐っこく、優しく接することができます。 また、他の犬に対しても友好的で、ドッグランやお散歩でもすぐに仲良くなれる子が多いです。
小柄な見た目に反して非常に運動好きでアクティブな一面もあり、遊ぶことが大好き。このような点からも多頭飼いに最も向いている小型犬であるといえます。 さらに、知能が高くしつけもしやすいため、多頭飼いの際にも新しい環境に適応しやすい犬種です。他の犬との生活にもスムーズに馴染むことができるでしょう。
ミニチュアダックスフンド/カニヘンダックスフンド
もともと狩猟犬であるダックスフンドは、複数頭で群れを成して生活することに慣れていることから、多頭飼いに向いているといわれています。 運動量も多く、元気に走りまわって遊ぶことが大好きなので、お留守番が多い家庭にもピッタリでしょう。
一方で、自由奔放な気質や、陽気でいたずら好きな一面もありますので、小さなころからしっかりしつけを行うことが必要です。 短足で長胴の特徴的な体型ですが、意外と運動量が多いので、同じような活発な犬種との相性が良いでしょう。また、他の犬種と比べて背中が長いため、階段の上り下りや高い場所への飛び乗りには注意が必要です。
チワワ
世界最小の純血種との呼び名を持つチワワ。複数頭になってもそこまで広いスペースが必要なわけではないため、マンションのような限られた空間でも問題なく飼育することが可能です。 また、頭が良くしつけがしやすいことから、先住ペットがしっかりと後輩ペットにお家のルールも教えてくれるんだとか。
臆病な性格ということもあり、同居ペットがいたほうがお留守番時の不安や寂しさを緩和できるとも考えられています。 小型犬の中でも特に小さいため、複数飼育しても場所を取りません。ただし、神経質な面もあるので、相性の良い犬種を選ぶことが重要です。また、体が小さいため、大型犬との多頭飼いには十分な注意が必要です。
ポメラニアン
警戒心が強く、良く吠えるイメージを持たれがちですが、基本的には明るくフレンドリーな性格をしています。そのため、初対面の人や犬、猫などにも、比較的早い段階で慣れてくれる子も多いです。 また、知能が高いことでも知られており、人の感情やその場の空気を読むことに長けています。
飼い主さんだけでなく周りがしっかり見えているので、協調性があり多頭飼いにも向いています。 毛並みが豊かで可愛らしい外見ですが、活発で遊び好きな性格です。同じようにエネルギッシュな犬種との相性が良いでしょう。ただし、小型犬特有の問題として、過保護になりやすいので、社会化トレーニングを十分に行うことが大切です。
ボストンテリア
遊ぶことが大好きでとっても元気なボストンテリア。退屈嫌いなボストンテリアには、良い遊び相手として、同じくらいエネルギッシュな後輩ワンコをお迎えしてあげるのもよいでしょう。 お留守番中も思いっきりじゃれあうことで、運動不足やストレスを解消することができます。
一方で、少々繊細な一面もありストレスを溜めやすい傾向があるので、その相性には注意が必要です。加えて、テリア種ということもあり頑固な部分もあります。幼いころからきちんとしつけを行うことが重要です。
フレンチブルドッグに似た見た目ですが、より活発で運動量が多い犬種です。同じく元気な犬種との多頭飼いが向いています。ただし、短頭種であるため、呼吸器系の問題に注意が必要で、激しい運動や暑さには気をつける必要があります。
ビションフリーゼ
とても甘えん坊な性格で、飼い主さんのことが大好きです。大変陽気でフレンドリーな性格で、人見知り・犬見知り知らずなんて言われています。 比較的穏やかな性格なので、小さな子供や他のペットとも仲良くなりやすく、多頭飼いに向いています。また、男の子は特に寂しがりやの一面があるため、お留守番が長い場合は、もう1頭お迎えしてあげることで先住ペットのストレスや不安軽減につながるかもしれません。
白くふわふわした毛並みが特徴的で、見た目の可愛らしさだけでなく、温厚な性格も多頭飼いに適しています。ただし、毛が抜けにくい分、定期的なグルーミングが必要で、多頭飼いの場合はその手間も倍増することを考慮に入れてください。
まとめ
多頭飼いは、ペットの社会性向上や寂しさ解消などのメリットがある一方で、相性や環境整備などの課題もあります。成功のポイントは、同じ犬種を選ぶこと、適切な環境を整えること、そして平等に接することです。
多頭飼いに向いている犬種としては、トイプードル、ダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、ボストンテリア、ビションフリーゼなどが挙げられます。これらの犬種は社交的、温厚、活発といった特徴を持ちます。多頭飼いを検討する際は、現在のペットの性格や生活環境、自身の生活スタイルを十分に考慮し、慎重に判断することが大切です。