長毛種のネコちゃん人気5選!性格から被毛のお手入れのコツまで解説

ペットと暮らす 2025.12.1

長毛種のネコちゃん人気5選!性格から被毛のお手入れのコツまで解説

「長毛種のネコちゃんにはどんな種類がいる?」
「具体的にどんなお手入れが必要?」
「長毛種だからこそ気にしておくべきことは?」

長毛種のネコちゃんに興味がある方には、このような悩みがあるのではないでしょうか。長毛種は、名前の通り長い被毛を持つネコちゃんで、ラグドールやメインクーンなどが人気です。

この記事では、人気の長毛種のネコちゃんの性格や特徴について解説します。また、初心者の方でも実践できる具体的なお手入れのコツ、長毛種だからこそ気をつけたい健康管理のポイントにも触れています。

この記事を読めば、長毛種のネコちゃんとの暮らしに必要な準備が整い、安心して新しい家族を迎えられるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. そもそも長毛種のネコちゃんとは?
  2. 人気の長毛種のネコちゃん5選!性格・お世話・なりやすい病気を紹介
  3. 長毛種のネコちゃんの基本的なお手入れ
  4. 長毛種のネコちゃんについてよくある質問
  5. 長毛種のネコちゃんにはどこで出会える?
  6. 準備を整えて長毛種のネコちゃんを迎えよう

そもそも長毛種のネコちゃんとは?

 そもそも長毛種のネコちゃんとは?

長毛種のネコちゃんとは、その名の通り、長く美しい被毛を持つ猫種です。ゴージャスな見た目だけでなく、性格にも特徴があります。

長毛種のネコちゃんは、穏やかでおっとりした性格の子が多いのが特徴です。人懐っこく、落ち着いた暮らしを好む傾向があるため、集合住宅でも飼いやすいでしょう。

美しい毛並みを保つためには、日々のお手入れが欠かせません。毎日のブラッシングや定期的なシャンプーは、毛の絡まりや毛玉を防ぎ、皮膚を清潔に保つために必要です。

人によっては、ブラッシングやシャンプーなどのお手入れは、手間がかかると感じるかもしれません。ただ、お手入れは愛猫との大切なコミュニケーションであり、信頼関係を深める時間になります。

また、長毛種は毛づくろいで飲み込んだ毛が塊になる毛球症や、肥大型心筋症のような遺伝性疾患にかかりやすい傾向があります。愛するネコちゃんと健やかに過ごすため、かかりやすい病気を知っておくことは飼い主の大切な務めです。

人気の長毛種のネコちゃん5選!性格・お世話・なりやすい病気を紹介

 人気の長毛種のネコちゃん5選!性格・お世話・なりやすい病気を紹介

ここでは、特に人気のある5種類の長毛種のネコちゃんについて、それぞれの性格や特徴、お世話のポイントをご紹介します。

ラグドール

項目 詳細
性格 落ち着いている、穏やか、抱っこが好き、賢い
必要なお世話 頑丈で広いキャットタワーの設置
夏場の徹底した室温管理
なりやすい病気 肥大型心筋症、尿路結石症、慢性腎不全

ラグドールの一覧はこちら

ラグドールは落ち着いており、めったなことでは怒りません。子どもやほかのペットがいるご家庭でも、その穏やかさで上手に付き合っていけるでしょう。人に体を預けることに安心感を覚えるため、抱っこすると全身の力を抜いてリラックスします。その姿は、多くの飼い主を魅了します。

おっとりしているため、激しい運動よりも静かに過ごすことを好みますが、飼い主とのスキンシップは大好きです。また、賢いのでしつけがしやすい点も、初めてネコちゃんを飼う方にとって心強いポイントです。

お世話をするうえでは、大きな体を支えられる、頑丈でゆったりとしたキャットタワーを用意してあげるとよいでしょう。暑さには少し弱いので、夏場はエアコンで室温を快適に保つことが大切です。

なりやすい病気としては、心臓の筋肉が厚くなる肥大型心筋症や、尿路結石症、慢性腎不全などが知られています。こちらの記事で症状や予防方法などをご紹介していますので、参考にしてください。

メインクーン

項目 詳細
性格 温厚、協調性がある、優しい、賢い
必要なお世話 背の高いキャットタワーの用意
毎日一緒に遊ぶ時間の確保
なりやすい病気 関節炎、拡張型心筋症

メインクーンの一覧はこちら

メインクーンは、がっしりとした大きな体格とは裏腹に、温厚で協調性があります。後から家族に加わったネコちゃんや、小さな子どもにも優しくできる、懐の深いネコちゃんです。人の言葉をよく理解するといわれるほど賢く、コミュニケーションを取りやすいのも魅力です。

運動量が多いため、上下運動ができる背の高いキャットタワーを用意してあげると喜びます。毎日時間を決めておもちゃで一緒に遊んであげると、運動不足の解消とストレス発散につながり、よりよい関係を築けるでしょう。

体が大きい分、関節に負担がかかりやすいため関節炎に注意が必要です。また、遺伝的に拡張型心筋症になりやすい傾向があることも知られています。健康診断で定期的に確認するようにしてください。

サイベリアン

項目 詳細
性格 好奇心旺盛、甘えん坊、忍耐強い、知能が高い
必要なお世話 夏場の室温管理の徹底
なりやすい病気 口内炎、尿路結石症、肥大型心筋症

サイベリアンの一覧はこちら

サイベリアンは好奇心旺盛で、遊びが大好きです。知らない人には人見知りをしますが、心を許した飼い主にはとことん甘えん坊で、従順な一面を見せます。忍耐強い性格のため、小さな子どもの遊びにも寛容に対応してくれるでしょう。

豊かな被毛は密度が高く、熱がこもりやすいため、夏場の室温管理には特に注意が必要です。熱中症にならないよう、涼しい環境を整えてあげましょう。

なりやすい病気としては、口内炎や尿路結石症、肥大型心筋症などが挙げられます。症状や治療方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。

ラガマフィン

項目 詳細
性格 温和、人懐っこい、甘えん坊、寂しがり屋
必要なお世話 肥満防止のため、おもちゃでたくさん遊ぶ
頑丈で広いキャットタワーを選ぶ
長時間の留守番を避ける
なりやすい病気 毛球症、多発性嚢胞腎、肥大型心筋症

ラガマフィンの一覧はこちら

温和で優しい性格で、人のそばにいるのが好きです。愛情深くフレンドリーなので、人間やほかの動物ともすぐに仲良くなれます。

賢く穏やかな一方で、甘えん坊で寂しがり屋な一面も持ち合わせています。長時間の留守番が続くとストレスを感じる場合もあるため、一緒に過ごす時間を十分に確保できる方に向いているでしょう。

太りやすい体質なので、肥満防止のために日頃からおもちゃなどでたくさん遊んであげることが大切です。体が大きい猫種ですので、安心してくつろげるよう、頑丈で広々としたキャットタワーを選んであげましょう。

毛づくろいで飲み込んだ毛が溜まりやすい毛球症のほか、遺伝性疾患である多発性嚢胞腎や肥大型心筋症に注意が必要です。こちらの記事では、ラガマフィンがなりやすい病気について詳しく解説しているので、参考にしてください。

ノルウェージャンフォレストキャット

項目 詳細
性格 辛抱強い、温厚、フレンドリー、遊ぶのが大好き
必要なお世話 上下運動ができるキャットタワーの設置
なりやすい病気 慢性腎不全、肥大型心筋症、糖尿病

ノルウェージャンフォレストキャットの一覧はこちら

ノルウェージャンフォレストキャットは、辛抱強く温厚な性格です。子どもやほかのネコちゃんに対してもフレンドリーで、ちょっかいを出されてもめったに怒りません。人懐っこく、知らない人にも物怖じせずに近寄っていく社交的な一面もあります。

遊びが大好きで、特に木登りが得意なため、運動欲求を満たしてあげられる環境作りが重要です。キャットタワーを設置するなど、上下運動ができるスペースを確保してあげましょう。

なりやすい病気としては、高齢になると発症しやすい慢性腎不全のほか、肥大型心筋症や糖尿病などが挙げられます。定期的な健康診断で早期発見に努めましょう。詳細は、以下の記事で解説しています。

長毛種のネコちゃんの基本的なお手入れ

 長毛種のネコちゃんの基本的なお手入れ

ここからは、長毛種のネコちゃんをお迎えするにあたって必要な、日々のお手入れについて解説します。具体的には、以下のようなお手入れが必要です。

  1. 毎日のブラッシングで毛並みを美しく保つ
  2. 定期的にシャンプーをして清潔を保つ
  3. こまめなケアで毛玉を予防する
  4. お尻周りの毛をカットして清潔に保つ

最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば大丈夫です。難しい場合は動物病院やトリミングサロンなど、プロの力を借りられますのでご安心ください。

お手入れ1. 毎日のブラッシングで毛並みを美しく保つ

長毛種のネコちゃんの美しい被毛を保つためには、毎日のブラッシングが必要です。毛が長いため絡まりやすく、放置すると硬い毛玉になる可能性があります。

ブラッシングは、まず毛の流れに沿って優しくブラシを動かすのが基本です。抜け毛やほこりを丁寧に取り除き、毛並みを整えてあげましょう。

ブラシは、皮膚を傷つけにくいラバーブラシや、毛のもつれをほぐすのに適したスリッカーブラシなどを、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。ネコちゃんがリラックスしているときにおこない、「ブラッシング=気持ちいいこと」と覚えてもらうのが長続きのコツです。

お手入れ2. 定期的にシャンプーをして清潔を保つ

長毛種のネコちゃんは、毛に皮脂や汚れが溜まりやすく、皮膚トラブルの原因になる場合があります。月に1回を目安にシャンプーをして、体を清潔に保ってあげましょう。シャンプーは皮膚の健康を維持し、美しい毛質を保つうえで効果的です。

ただし、ネコちゃんは水に濡れることを嫌がる子もいます。シャンプーが難しい場合は、プロのトリマーにお願いするのもよい選択肢です。日頃から、濡れたタオルで体を拭いてあげるだけでも、汚れを軽減できます。

お手入れ3. こまめなケアで毛玉を予防する

長毛種のネコちゃんは、短毛種のネコちゃんよりも毛が抜けやすく、毛づくろいの際に自分の毛を飲み込んでしまうことがあります。飲み込んだ毛が胃の中で塊となり、食欲不振や嘔吐などを引き起こす「毛球症」という病気にかかるリスクがあります。

毛球症を予防するためには、毎日のブラッシングが最も効果的です。飲み込んでしまう毛の量を減らすことが、一番の対策になります。

被毛が絡まり始めているのを見つけたら、放置せずにコームなどを使って優しくほぐしてあげましょう。どうしてもほぐれない場合は、動物病院やトリミングサロンでカットしてもらうのが安全です。

お手入れ4. お尻周りの毛をカットして清潔に保つ

長毛種のネコちゃん特有の悩みのひとつに、「お尻周りの毛に排泄物がつきやすい」という問題があります。あらかじめ汚れにくくするために、お尻周りの毛を部分的にカットする方法が有効です。

排泄後にお尻の周りが汚れていたら、その都度優しく拭き取ってあげましょう。特に、お腹がゆるくなったときは、毛にウンチが絡みつきやすいので丁寧にケアしてください。

自宅でのカットが不安な場合は、動物病院やトリミングサロンで安全に処理してもらえるので、気軽に相談してみましょう。

長毛種のネコちゃんについてよくある質問

 長毛種のネコちゃんについてよくある質問

ここでは、長毛種のネコちゃんとの暮らしを検討するうえで、多くの方が抱く疑問にお答えします。ぜひ参考にしてください。

長毛種のネコちゃんは飼いやすい?

穏やかな性格の子が多いという点では、初心者の方でも飼いやすいといえるでしょう。特に、この記事でご紹介したラグドールやノルウェージャンフォレストキャットなどは、比較的飼いやすい猫種として知られています。

ただし、美しい被毛を維持するためには、お手入れが不可欠です。毎日のブラッシングを習慣にし、毛玉ができないようにケアしてあげる必要があります。

お手入れの時間をきちんと確保できるか、愛情を持ち続けられるかが、長毛種のネコちゃんと幸せに暮らすための重要なポイントです。

長毛種だからこそ特に気にしておいたほうがよいことは?

長毛種ならではの注意点は、熱中症になりやすいことです。長く密度の高い被毛に覆われているため、熱がこもりやすく、体温調節が苦手なためです。
特に夏場は、エアコンなどで室温を常に快適に保つように心がけてください。いつでも新鮮な水が飲めるように、水飲み場を複数用意してあげることも重要です。

もう1つの注意点が、皮膚トラブルです。毛が長くて多いため、アレルギーや感染症による皮膚炎などの異常に気づきにくい場合があります。ブラッシングの際には、毛をかき分けて皮膚の状態を観察し、赤みやフケ、脱毛などがないか、こまめにチェックしてあげましょう。

毛玉を吐くのは病院に行くべき?

ネコちゃんが毛玉を吐くこと自体は、体内に溜まった毛を排出するための自然な生理現象です。そのため、ときどき吐く程度であれば、過度に心配する必要はありません。

しかし、注意が必要なケースもあります。たとえば、何度も吐こうとするのに何も出ない、頻繁に吐く、吐いた後ぐったりして食欲がないなどです。これらは、毛玉が大きくなりすぎてうまく排出できない毛球症や、その他の病気の可能性があります。

また、嘔吐物に血が混じっている場合も危険なサインです。このような場合は、すぐに動物病院を受診してください。

長毛種のネコちゃんにはどこで出会える?

 長毛種のネコちゃんにはどこで出会える?

運命の長毛種のネコちゃんとの出会いを求めるなら、ぜひ一度ペットショップに足を運んでみてください。

ペッツファーストでは、この記事でご紹介した長毛種のネコちゃんたちに出会えます。お迎え前から、専門知識を持ったスタッフが悩みや不安に寄り添い、お手入れの方法から健康管理まで、丁寧にサポートします。

「まずは実際に触れ合ってみたい」「話だけでも聞いてみたい」という方も大歓迎です。写真や動画だけでは分からない、それぞれのネコちゃんの個性や可愛らしさを、ぜひお確かめください。

準備を整えて長毛種のネコちゃんを迎えよう

 準備を整えて長毛種のネコちゃんを迎えよう

長毛種のネコちゃんは穏やかで愛情深い性格の子が多く、かけがえのない家族の一員となってくれるでしょう。その一方で、長く美しい被毛を保つためには、毎日のブラッシングや毛玉対策、お尻周りを清潔に保つためのケアが欠かせません。また、熱中症や皮膚トラブルといった、長毛種ならではの注意点に気を配ることも大切です。

一見するとお手入れが大変に感じるかもしれません。しかし、その時間は愛猫との絆を強め、信頼関係を築くための貴重なコミュニケーションの時間となります。どうしてもお手入れが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンなどのプロの力を借りることもできます。

正しい知識を身につけ、愛情を持ってお世話をする準備が整えば、初めての方でも安心です。憧れの長毛種のネコちゃんとの素晴らしい生活をスタートできるでしょう。ぜひ、この記事で紹介したポイントを参考にしてください。

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